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Roy←Edward




月も星も出ていない真っ暗な闇の中で、明かりとして燈した炎がゆらゆらと揺れている。
蝋燭に燈した揺れる炎は俺の不安を煽るばかりだ。

彼は、今、どうしているだろうか。

この暗闇より深い漆黒の髪と焔を宿した瞳をもつ彼のことを思い出す。
声も、仕種も、表情も、どんな些細なことでも、彼の何もかもが思い出されて、胸が、ひどく締め付けられた。
自分が想われていないことなんて疾うの昔にわかっていたのに。
彼の一言一言に一喜一憂する自分がたまらなく悔しくて、馬鹿げていて。
それでも脳裏に浮かぶのは、漆黒の彼ばかり。

「会いたい、よ…」

想いを告げたいだなんて、想いを通わしたいだなんて、そんな事を望むのさえ罪を犯した自分には愚かなことで。
だから、せめて、せめて最期に一瞬だけでもあんたに会いたいと思うのさえも罪なのだろうか。
自分が消えてしまったら、少しでもあんたはかなしく思ってくれるかな。
だなんて、自分の浅はかな考えに自嘲的に笑いながら、彼を思い出させる炎を吹き消すと、真っ暗ななにも感じない研ぎ澄まされた闇が出来上がる。
あんたを想えば、何も見えない、果てしない暗闇だって恐くないんだ。
緊張で掌に滲む汗を感じる。
それに気づかないフリをして、練った構築式を再度脳裏に描きながら、俺は眠りに落ちていった。



明日 失った全てを 取り戻す
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