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*この話にはオリキャラが出ています。苦手な方はご遠慮ください*
止まない雨。
見えない太陽。
暗闇の中で一人佇むことしか出来ないぼくに背を向け、去って行く二つの影がある。
待って・・・。
行かないでっ。
叫びたいのに喉が詰まって声が出ない。
追いかけたいのに、足が固まったように動かない。
そんなぼくに一つの影が振り返る。
そして、冷めた眼で、声で、こう告げた。
『お前が嫌いだ』
男同士なんて気持ち悪い、そう、顔を歪める彼は心底嫌そうにぼくを見る。
嫌でもぼくは彼の気持ちが本当だと認識させられ、自分の顔がひどく情けないものに変わっていくのがわかった。
そんなぼくの表情に満足したのか冷ややかに笑うと再び背を向け彼は去っていく。
彼より遅れて振り返った女が哀れむようにして嘲笑し、自らの腕を彼の腕に絡ませ、暗闇の向こうへと姿を消した。
待て、行くなっ、行かないでくれっ。
ぼくを置いて、行かない、で・・・っ。
傍に、傍に居させてくれるだけで十分だから。
愛してくれなんて、そんな、そんな事言わないから。
だから。
だからっ。
独りにしないで…っ
・・・・・・・・・・・・ユー、リ・・・ッ。
嘆き叫ぶぼくの声は彼に届く前に闇の中へと虚しく消え去り、彼と同じこの漆黒の世界でぼくはひとり、絶望を、感じていた。
止まない雨。
見えない太陽。
暗闇の中で一人佇むことしか出来ないぼくに背を向け、去って行く二つの影がある。
待って・・・。
行かないでっ。
叫びたいのに喉が詰まって声が出ない。
追いかけたいのに、足が固まったように動かない。
そんなぼくに一つの影が振り返る。
そして、冷めた眼で、声で、こう告げた。
『お前が嫌いだ』
男同士なんて気持ち悪い、そう、顔を歪める彼は心底嫌そうにぼくを見る。
嫌でもぼくは彼の気持ちが本当だと認識させられ、自分の顔がひどく情けないものに変わっていくのがわかった。
そんなぼくの表情に満足したのか冷ややかに笑うと再び背を向け彼は去っていく。
彼より遅れて振り返った女が哀れむようにして嘲笑し、自らの腕を彼の腕に絡ませ、暗闇の向こうへと姿を消した。
待て、行くなっ、行かないでくれっ。
ぼくを置いて、行かない、で・・・っ。
傍に、傍に居させてくれるだけで十分だから。
愛してくれなんて、そんな、そんな事言わないから。
だから。
だからっ。
独りにしないで…っ
・・・・・・・・・・・・ユー、リ・・・ッ。
嘆き叫ぶぼくの声は彼に届く前に闇の中へと虚しく消え去り、彼と同じこの漆黒の世界でぼくはひとり、絶望を、感じていた。
Yuri*Wolfram
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