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Yuri*Wolfram
「…眠れない」
久々に帰ってきた地球の我が家。
いつもならベッドに入り、早々に意識がなくなるというのに、何故か今日に限って眠れない。
否、眠りにつけない理由なんてわかっている。
あの独特のいびきが、寝相が、ないからだ。
初めて彼が夜這いだと言って俺のベッドにもぐりこんできた時なんて、鬱陶しすぎて殆ど眠りにつけなかったというのに。
いつの間にか覚えてしまった彼の香りや温もりが、恋しくてたまらない。
自分の考えに苦笑しながら起き上がり、夜空に浮かぶ満月を見上げる。
綺麗な金の月を見ては蜂蜜色の彼を思い出す。
「好き…なん、だ」
自分の気持ちに嘘をつけなくなったのはつい最近のことで。
押さえが利かなくなるほど彼のことが好きなのに、未だに想いを伝えられていない臆病な自分が腹立たしい。
とても素直で真っ直ぐで、純粋な彼だから、きっとおれの不用意な発言でたくさん心を痛めてきたのだろうな、と整った眉をゆがめ、傷ついた彼の姿を思い描けば、おれまでズキズキと心が痛み出すようだ。
もう少し、もう少しだから。
やはりまだ、自分生まれ育った国の常識を完全に棄てきることはできなくて。
それでも自分はいつか必ず彼に想いの全てを伝えるのだろうとそんな妙な確信は持っている。
だから。
「…待っててくれよ、ヴォルフラム」
異世界にいる愛しい人を想いながら、おれは再びベッドに潜り込む。
眠りに落ちる前、一瞬だけ垣間見た月に彼の微笑んだ姿を見た気がした。
久々に帰ってきた地球の我が家。
いつもならベッドに入り、早々に意識がなくなるというのに、何故か今日に限って眠れない。
否、眠りにつけない理由なんてわかっている。
あの独特のいびきが、寝相が、ないからだ。
初めて彼が夜這いだと言って俺のベッドにもぐりこんできた時なんて、鬱陶しすぎて殆ど眠りにつけなかったというのに。
いつの間にか覚えてしまった彼の香りや温もりが、恋しくてたまらない。
自分の考えに苦笑しながら起き上がり、夜空に浮かぶ満月を見上げる。
綺麗な金の月を見ては蜂蜜色の彼を思い出す。
「好き…なん、だ」
自分の気持ちに嘘をつけなくなったのはつい最近のことで。
押さえが利かなくなるほど彼のことが好きなのに、未だに想いを伝えられていない臆病な自分が腹立たしい。
とても素直で真っ直ぐで、純粋な彼だから、きっとおれの不用意な発言でたくさん心を痛めてきたのだろうな、と整った眉をゆがめ、傷ついた彼の姿を思い描けば、おれまでズキズキと心が痛み出すようだ。
もう少し、もう少しだから。
やはりまだ、自分生まれ育った国の常識を完全に棄てきることはできなくて。
それでも自分はいつか必ず彼に想いの全てを伝えるのだろうとそんな妙な確信は持っている。
だから。
「…待っててくれよ、ヴォルフラム」
異世界にいる愛しい人を想いながら、おれは再びベッドに潜り込む。
眠りに落ちる前、一瞬だけ垣間見た月に彼の微笑んだ姿を見た気がした。
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