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スザ→♀ルル 現代パラレル





真っ暗な部屋の中で君は他の男を想って涙を流す。
その大粒の涙は宝石のように輝いていて。
泣いている君を前にして僕はそれをとても綺麗だと、そう思った。
隣に腰を下ろしそっと肩に手を添え、涙を流す彼女を引き寄せる。


「スザ、ク…っ」


弱弱しい声で僕の名前を呼び、濡れた瞳で見上げる彼女はとても脆くて今にも崩れてしまいそうだった。

ごめんね、ルルーシュ。
僕は君が愛しいけれど。
だからこそ。
僕は君の立場に立って哀しむことも、一緒に泣いてあげることもできない。
僕以外の男に振られて泣く君を前にして、いつも気丈な彼女が弱さを見せるのは僕の前だけだということに不謹慎にも嬉しささえ感じている。

悲しみを感じている君の傍にいて抱きしめて。
優しく、やさしく木綿で包むようにして。
君のその哀しみにつけこむようにして。

なんてひどい奴だろう。

でも。
それでも僕は、
それほどまでに君を愛しているんだ。



ごめんね。
ごめん。
僕はずるい男だから。
静かに涙を流す君の横でただ宝石のようなそれを掬い上げることしか出来ないんだ。
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