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ドラマCDより妄想SS 生徒会 ほんのりスザルル
「まって、カレンでも会長でも、ニーナでもリヴァルでもないってことは、ま、まさかスザク君!」
「ちょっと、本当に落ち着いて、シャーリー!お願いだから!」
「まって、カレンでも会長でも、ニーナでもリヴァルでもないってことは、ま、まさかスザク君!」
「ちょっと、本当に落ち着いて、シャーリー!お願いだから!」
気になるあの子の未来予想図
『ルルーシュ、君に伝えたい大事な話があるんだ』
『スザク…?急にどうしたんだ?』
いつも彼を纏う温和な空気を消し去り、スザクはルルーシュの細い肩を両手でしっかりと掴むと己より少し背の高い彼を見上げるように覗き込む。
柔らかい笑顔を消し去り、真剣な表情を向けるスザクにルルーシュは小さく胸が高鳴るのを感じた。
陶器のように白い肌もうっすらと桃色に色づいている。
『…スザク?』
『ルルーシュ…』
翡翠の瞳とアメジストの瞳が交差する。
『ルルーシュ、僕と、いや、俺と結婚して欲しい』
『…っ』
『君がすきなんだ。ルルーシュ、君を誰よりも愛してる』
『スザク…』
『だから、俺と結婚して』
上気していた頬をさらに赤く染め、ルルーシュはスザクに小さく、それでも相手に伝わるようにこくりと頷いた。
恥ずかしげに俯く彼に満面の笑みを浮かべながら、スザクはルルーシュを腕の中に閉じ込めた。
『ルルーシュ、大好き!』
『ちょ、スザクッ』
『ねぇ、だから…いいよね?』
『…っ』
『ルルーシュ』
『スザ、ク…ぁ』
スザクはルルーシュの耳元で愛してるよ、と囁きながらゆっくりと細い身体をベットの上に押し倒す。
俺も、と小さく呟くルルーシュに微笑むとスザクは彼の制服へと手をかけた。
そして彼らは…
「いっやぁぁー!!やめて!駄目よ駄目!そんなの絶対駄目ー!」
「ほんとやめてー!俺だって友人二人のそんなとこ想像したくないから!!ちょっと洒落になんないから!」
「私のルルがー!!汚される!」
シャーリーとリヴァルは叫びながら必死に否定の言葉を繰り返していた。
ミレイは優雅に足を組み、にまにまと笑いながら青ざめていく二人の様子を楽しげに見つめていた。
そして追い討ちをかけるように言うのだ。
「いや、でもこれはこれで案外面白いんじゃなぁい?二人ともとっても仲がいいみたいだし?」
「ミレイちゃん…!」
ミレイの言葉にさらにシャーリーの健康そうな肌の色は青ざめていく。
「会長!そんな…!まさか、まさかルルの相手がスザク君だったなんて…!」
「落ち着いて、シャーリー。よくよく考えてみて。彼らは男どう」
「これが落ち着いてられる!?カレン!だって、だって二人ともあんなに仲がいいんだよ!」
カレンの言葉に勢いよく振り向いたシャーリーは彼女の肩をこれでもかというくらい揺らしながらカレンに言い募る。
もはや彼女の頭の中にはカレンが病弱ということなどすっかり忘れ去られていた。
「そ、そうね。確かに仲はいいと思うけれど、それは友じょ」
「やっぱり…!ルルはスザク君と!」
「ちょっと!人の話を…!会長、シャーリーの暴走止めてください!」
「えー、面白いのにぃ」
「ミレイちゃん!」
ニーナの言葉に渋々といった様子でミレイはシャーリーの瞳を覗き込みながら口を開く。
「はいはい、シャーリー、よく聞いて。確かにルルちゃんとスザクは仲がいいけれどそれは友情でしょ?友愛であって親愛なのよ。まぁ家族みたいなそんな感じなんじゃないかしら」
「会長…」
「だって、ほうら、よく考えてみなさい?二人は男の子同士でしょ?結婚なんて出来ないじゃないの」
「そう、そうですよね!私ちょっとどうかしてたみたい」
「あらぁ?噂をすればなんとやらってね」
ミレイの言葉に全員が挨拶とともに開けられた扉へと注目する。
そこには今まで話題に上がっていたルルーシュとスザクが立っていた。
扉を開けた瞬間に向けられた視線にルルーシュは思わず後退りをしてしまう。
そんなルルーシュの後ろから不思議そうな顔をしてどうしたのと問うスザクの姿が目に入った。
先ほどの話題のせいでなんとなく疑いの目で彼らを見てしまう。
「…なんですか、その視線は」
「二人とも仲良く今頃登校かしら?怪しいわねぇ」
「会長!ホントやめてくださいっ!これ以上いうとシャーリー立ち直れなくなりますから!!」
「そんな、そんなやっぱりルルは…スザク君と…!」
だんだんと涙目になっていくシャーリー。
可愛いわねぇ、と笑うミレイに慌ててリヴァルは止めに入る。
そんな彼らの様子と、発せられた自分の名前に訝しげな表情を浮かべながらルルーシュは口を開いた。
「ちょっと、待ってください。なんですか、俺とスザク?」
「僕とルルーシュがどうかしたんですか?」
「んー皆でルルちゃんが最近学校に来ないからなんでなのかしらねって話してたんだけど。これはもしや恋人かしら!ってことで同じく学校に来てないスザクが相手だったら面白いわねぇって話してたところなの」
にやにやと笑いながら言うミレイにルルーシュは呆れた顔を見せる。
「会長…俺もスザクも男なんですけど。それにスザクが学校に来れないのは軍務があるせいでしょう。なぁ」
「うん。ちゃんと軍のほうには顔を出してますよ」
「だろ?なのにどうして俺とスザクがそういう関係だって疑われるんですか」
心外だとでもいうようにルルーシュは密か声を低くする。
まぁまぁ、と静かに怒るルルーシュをスザクは宥める。
そんな彼らを見てリヴァルはだって、と言いながら視線を向けた。
それでもしっかり彼らを見れないことは致し方ないことだろう。
そういったことに偏見はないつもりだが自分の友人二人がということになると流石に受け入れるのには時間がかかる。
「お前ら友情って言う割にはなんだか仲良すぎるし、密着度高いし」
「お前まで言うか、リヴァル」
「ちょ、いや、嘘嘘嘘だから!そんな冷めた目で俺を見ないで!」
「やっぱり、やっぱりルルの結婚相手はスザク君なの…!」
「シャーリー、落ち着いて。今の法律じゃ男同士は結婚できな」
「結婚かぁ」
「え?」
スザクの言葉に全員が彼に注目する。
「懐かしいね、ルルーシュ。昔二人で大きくなったら結婚しようねって言ってたよね?」
そういえばお嫁さんごっこも良くしたなぁ、と過去に思いを馳せながらスザクはにっこりと微笑む。
その言葉にスザクを除く生徒会メンバーは固まった。
静まり返るみんなを不思議に思い、首を傾げる様は彼の童顔に似合い、とても可愛らしいものだった。
けれど。
そんなものは関係なかった。
もはや彼はこの空間ではただのエアークラッシャーでしかなかったのだ。
馬鹿…お前、空気読め。
肯定の意を含むルルーシュのその言葉を引き金に、生徒会室にはさまざまな感情の混ざった叫び声が響き渡ったのだった。
今日もアッシュフォード学園は平和です。
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