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騎士皇子設定 スザ→ルル?
・ルルが普通に皇族でスザクが騎士
・枢木家は代々皇族に仕える騎士家系(好きだなこの設定)
・でも幼馴染です
なんか曖昧な設定ですが上記を了承して読んでください。
2月14日。
製菓会社の陰謀にまんまと嵌った少女達が色めき立つバレンタイン。
いつもは共に家を出る己の騎士が今日に限って先に行くと言い出し、一人で学校へと登校していた。
校門をくぐれば可愛らしいプレゼントを持った女生徒が声をかけてくる。
中に野太い声もいくつか聞こえたがそちらに視線を巡らせることが出来なくても誰も俺を咎めたりしないだろう。
申し訳なく思いながらもそれを毎年のことながら丁重にお断りし、教室へ足を進め席へとつく。
教室の後方へと視線をめぐらせば、先に出たはずの彼の姿は見当たらない。
朝からの騒ぎに疲れた俺は、リヴァルが話しかけてくるのを適当にあしらい机の上に突っ伏した。
まだ来ていない幼馴染も己と同じ状況に陥って遅くなっているのだろうか、と彼を思い浮かべる。
最近では周りの人間も彼に対して柔和な態度になってきたことだ。
従来の性格も手伝っておそらくたくさんの贈り物を貰うのだろうなとそう思っていた矢先のことだった。
ざわざわと今までの浮かれようとは違うざわめきが耳に入ってきたのだ。
どうやらその原因はこちらに近づいているらしい。
がらっと開かれた扉にさらにざわめきの声が大きくなる。
何事だと顔を上げた瞬間、瞳に入った光景に開いた口がふさがらなかった。
「おはよう、ルルーシュ」
「お前、何考えてるんだこの馬鹿」
目の前には、真っ赤な薔薇を持って立つ、己の騎士の姿があった。
・ルルが普通に皇族でスザクが騎士
・枢木家は代々皇族に仕える騎士家系(好きだなこの設定)
・でも幼馴染です
なんか曖昧な設定ですが上記を了承して読んでください。
2月14日。
製菓会社の陰謀にまんまと嵌った少女達が色めき立つバレンタイン。
いつもは共に家を出る己の騎士が今日に限って先に行くと言い出し、一人で学校へと登校していた。
校門をくぐれば可愛らしいプレゼントを持った女生徒が声をかけてくる。
中に野太い声もいくつか聞こえたがそちらに視線を巡らせることが出来なくても誰も俺を咎めたりしないだろう。
申し訳なく思いながらもそれを毎年のことながら丁重にお断りし、教室へ足を進め席へとつく。
教室の後方へと視線をめぐらせば、先に出たはずの彼の姿は見当たらない。
朝からの騒ぎに疲れた俺は、リヴァルが話しかけてくるのを適当にあしらい机の上に突っ伏した。
まだ来ていない幼馴染も己と同じ状況に陥って遅くなっているのだろうか、と彼を思い浮かべる。
最近では周りの人間も彼に対して柔和な態度になってきたことだ。
従来の性格も手伝っておそらくたくさんの贈り物を貰うのだろうなとそう思っていた矢先のことだった。
ざわざわと今までの浮かれようとは違うざわめきが耳に入ってきたのだ。
どうやらその原因はこちらに近づいているらしい。
がらっと開かれた扉にさらにざわめきの声が大きくなる。
何事だと顔を上げた瞬間、瞳に入った光景に開いた口がふさがらなかった。
「おはよう、ルルーシュ」
「お前、何考えてるんだこの馬鹿」
目の前には、真っ赤な薔薇を持って立つ、己の騎士の姿があった。
贈り物には愛を込めて
「ねぇ…馬鹿ってちょっとひどくない?」
ルルーシュに似合うと思ったのに、と口を尖らせながら彼は言う。
もともと幼い顔立ちの彼をいっそう幼く見せるが、はっきり言って17の男がする行為ではない。
そんな彼の表情を見つめながらふと、思う。
今、やつはなんて言った。
「お前、今、なんて…」
「え、だからルルーシュに似合うと思って」
はい、ハッピーバレンタイン、と有無を言わせない笑顔で言う彼に反射的にそれを受け取ってしまう。
誰かからの贈り物か、はたまた誰かへの贈り物かとは思っていたが、まさか自分宛とは予想していなかったのだ。
唖然としている俺に、彼はどうしたの?と腕を伸ばし、俺より幾分か大きなその手のひらで軽く頬を撫で髪を梳いていく。
愛しげに瞳を細める彼の視線は受けているこちらの身にもなって欲しいほど甘やかなもので。
頬が微かに朱に染まるのが自分でもわかる。
失念していた。
こいつは俺に友愛や、敬愛以上の感情を持っていることを。
あまりにも普段そういった感情を向けてこないためすっかり忘れていたのだ。
黙り込む俺に彼は慌てたように手をはなす。
離れていく温もりに少し淋しさを覚えた。
「ごめんっ!こんなとこで渡すべきじゃなかったよね…っ」
「いや場所の問題じゃないから」
「でも、この薔薇見つけたときに絶対ルルーシュに似合うと思って…それで!」
「俺の言葉は丸無視かよ、おい!」
傍で見ていたリヴァルが声をかけるも、スザクはことごとく無視し続ける、というか耳に入っていないのか。
俺の肩を掴み必死で言い募る彼に思わずくすりと笑ってしまう。
「ルルーシュ?」
急に表情が和らいだ俺に言葉をかける彼には答えず、先ほど貰ったばかりの花束に顔を埋めた。
香る匂いは幼い頃母と見た薔薇園を思い出させ、その懐かしさに緩む頬のまま顔を上げて彼に微笑むと、周りから何故か息を呑む声が聞こえる。
それを疑問に思いながらもありがとう、と笑みを深めると、彼は驚いた後、目元を緩め、どういたしましてと返してくれた。
「スザク、お前何が好き?」
「え、あ、ル」
「そうじゃなくて。…チョコ。色々あるだろ、トリュフとかガトーショコラとか。あんまり甘くないほうがお前はいいよな」
「うん。あんまり甘いものは得意じゃないけど…え、でもルルーシュ、それって」
「作ってやるよ、お前に」
「ルルーシュ」
「ありがたく受け取れよ、この俺が直々に作ってやるんだから」
ぶっきらぼうにそう言えば、歓喜の声が耳に入る。
ルルーシュ、と自分の名を呼ぶ声に、逸らした視線を戻せば、これ以上ないくらい甘い笑みを浮かべたスザクの姿が瞳に映った。
「ありがとう」
そう言った彼に再び微笑んで見せるとがばりと勢いよく抱きつかれ、後ろへと倒れこみそうになる。
苦しい、とスザクの背を軽く叩きながらも、こんな彼の笑顔が見ることができるなら、たまには自分から贈り物をしてもいいかな、なんて。
再び緩みそうになる頬を隠すように、彼の肩口に顔を埋めながら、そう思った。
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