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スザルル+リヴァル+シャーリー
屋上。
見上げれば雲一つない青空が広がり、微かに冷たく、それでいて爽やかな風が髪を撫でて去っていく。
あー今日もいい天気だなぁ、なんて思いながら視線を戻すと、やはり先ほどから全く状況は変わっていなくて。
俺は冷や汗をかきながら隣に座るシャーリーにちらっと視線をよこすと同じように彼女も微かに青ざめながらぎこちない様子でこちらに顔を向けてきた。
その瞳がどうにかしてよと物語っている。
どうにかしろって言われてもね…。
そう、今、俺達の目の前にはいつも以上に機嫌の悪いルルーシュが座っているのだ。
屋上。
見上げれば雲一つない青空が広がり、微かに冷たく、それでいて爽やかな風が髪を撫でて去っていく。
あー今日もいい天気だなぁ、なんて思いながら視線を戻すと、やはり先ほどから全く状況は変わっていなくて。
俺は冷や汗をかきながら隣に座るシャーリーにちらっと視線をよこすと同じように彼女も微かに青ざめながらぎこちない様子でこちらに顔を向けてきた。
その瞳がどうにかしてよと物語っている。
どうにかしろって言われてもね…。
そう、今、俺達の目の前にはいつも以上に機嫌の悪いルルーシュが座っているのだ。
Sweet wind like sugar
「ちょっと!リヴァル、どうすんのよっ!この状況っ。ルルってばなんであんなに不機嫌なのっ」
「こっちが聞きたいって!あんなあからさまに不機嫌丸出しなとこ俺だってはじめてみたしっ!」
顔を近づけながら俺とシャーリーはルルーシュに聞こえないよう小声で話す。
いつまでたっても弁当を食べはじめない俺らを不思議に思ったのかルルーシュはさらに顔を歪め、訝しげな表情で口を開いた。
「…食べないのか」
びくっと不自然なほど俺とシャーリーの肩はルルーシュの声に反応する。
その声はやはり顔と同様不機嫌さを隠そうともしないほどに低くて。
固まる俺に対し、シャーリーは一拍遅れて言葉を返す。
ナイスだシャーリー。キミの勇気をたたえよう。
「え、えっと…そう!そうよ!スザク君をまとうかなって!ねっリヴァル!」
「そっそうそう!スザクだよスザク!早く来ないかな」
口に出しながらちらちらと扉の方へと目を向ける。
ホント、マジお願い早く来て!
なんて心の中で祈っているとそれが通じたのかスザクがドアから顔を覗かせきょろきょろ辺りを見回している。
あっ、とこっちに気づいたかと思うと人好きする笑顔でこっちに手を振りながら小走りで駆け寄ってきた。
「ごめんね!ちょっと購買が込んでて…!」
そう言いながらスザクはルルーシュの左隣へと腰を下ろす。
目の前に置かれた、まだ手のつけられていない弁当に待っていたことが解ったのだろう、スザクはありがとう、と微笑んだ。
「いいよー!気にしないで!」
「そうそう早く食べようぜ!」
スザクに言葉を返しつつ、彼が来たことによってルルーシュの機嫌も少しは直ったのではないかと微かに期待を胸に抱きながら視線をルルーシュへと向ける。
それでもやはり、まだその綺麗な顔は歪められたままで。
今までの経験からこれは暫く触れないほうがいいなと弁当に集中することにした。
そんな俺の考えも虚しく、スザクはじっとルルーシュを見つめている。
おいおいスザク、頼むからこれ以上状況を悪化させないでくれ。
「ルルーシュ…どうかした?」
「…どうもしない」
「眠いの?」
「…いや」
「もしかして体調悪い?」
この不機嫌丸出しな表情から眠い、体調悪い等を思いつくスザクに感心する俺とシャーリー。
確かによくよく見ると頬が朱い気がしないでもない。
反応のないルルーシュの答えを肯定と受け取ったのか、スザクは大丈夫?と声を掛けながら彼に手を伸ばす。
スザクはさらりと靡くルルーシュの黒髪を耳にかけると、そのまま指を滑らし頬に手をあて自分の方へ顔を向けさせる。
頬に添えているのとは逆の手でルルーシュの前髪をかきあげるとこつんと自分の額とルルーシュの額を合わせ、熱を測る。
その瞬間、そこにはなんともいえない空気が流れた。
いや、これでは語弊があるかもしれない。
正しくは、俺とシャーリー、そして同じく屋上で弁当を食べていた学生達の間に、だ。
固まった。
それはもう固まった。
先ほど、ルルーシュに声をかけられた時以上に固まってしまった。
まだ、そうまだスザクが行った行動は良しとしよう。
いやいやいや良くないけど。
つこっみどころ満載だけど。
俺とシャーリーが固まったわけは他にある。
ルルーシュが自分に触れることをあんなにいとも簡単に受け入れたからだ。
あのルルーシュが、だ。
クラスメイトは勿論、俺ら生徒会にでさえ彼はあまり触れられることを好ましく思っていない。
言うなれば警戒心の強い猫とでも言うのだろうか。
それくらいルルーシュは不用意に他人に触れられることに多少なりとも嫌悪感はあったわけで。
固まる俺らに気づいていないのかはたまた気づかないフリをしているのか、スザクはのんびりとした口調で言う。
「うん、やっぱり。ルルーシュにしては少し熱いかな」
「…お前の方が熱い」
「それはルルーシュが元々体温低いからでしょ」
どちらが熱いかなんてはっきり言ってどうでもいい。
ああいや、ルルーシュに熱があるなら大変だけど。
本当に大変なのは先ほどから一言も言葉を発することの出来ていないシャーリーだ。
固まったまま動かない。
下の方からギリギリと何かを握り締める音がするけどあえて気づかない。
というか気づきたくない。
横目で彼女を心配しつつも二人の行動も気になるわけで。
いつまでも額を合わせているスザクに痺れを切らしたのかルルーシュは彼の肩に手を置き軽く押し返した。
「大丈夫だ…、スザク。そんな心配しなくても」
「だめだよルルーシュ!悪化して寝込んじゃったらどうするの?保健室行こう」
「…行かない」
「ルルーシュ…」
ルルーシュの顔を覗き込むようにしてスザクは再度問うが、ルルーシュは一向に首を縦には振らなかった。
こうなればルルーシュは意地でも意思を変えないことを知っているのか、スザクは困ったように笑いながらルルーシュの頬から手を離す。
そうしてやっとほっとしたのかシャーリーの肩から力が抜けた。
それでも引き攣ったようにしか笑えないのはよほど衝撃を受けたのだろう。
いくら男同士といえども恋する乙女の心は複雑だ。
でも、それだけでは終わらないのが枢木スザクだった。
「辛いなら寝てもいいよ、ルルーシュ。なんなら僕の肩、使ってくれても構わないから」
再び固まる俺とシャーリー。
それでもしっかり聴力は働いてるわけで。
いつの間に集まってきたのか周りからは黄色い声やその他諸々の声が耳の中へと入ってくる。
あれ、まて、あの子達、ルルーシュファンの子達じゃなかったっけ?
なんて頭の片隅で思いながらも、俺の思考回路はもうほぼ働いていない。
周りで見ていた俺達が驚いたり固まったり、黄色い悲鳴をあげている中で自分を見つめるルルーシュにスザクはこれでもかと言うほど甘い笑顔を見せてるわけで。
なんだ、こいつら、と半ば呆れた目で見ていた俺は再び目を見開くこととなる。
「ん」
さっきのスザクに対する答えなのか、ルルーシュは短く言葉を返すと左に身体を傾けた。
そして、頭をスザクの肩に預けると瞳を閉じ、眠る体勢に入る。
よっぽど辛かったのだろうか。
人前でこんなに無防備になるルルーシュを始めて見る気がする。
確かに授業中や、放課などは起きているんじゃないかと思うほど上手く寝ているけれど。
少し近づくだけで後ろに目があるんじゃないかと思うほどすぐに目を覚ます彼だから、余計に俺達は驚いたのだ。
そんなルルーシュに微笑みながらスザクは彼の漆黒の髪に自身の指を絡ませる。
くすぐったいのかルルーシュは眉を寄せながら首を振るように額をスザクの肩に擦り付けた。
え、誰?ねぇ、これ誰?
そう思わないではいられないほどルルーシュの行動は普段の彼からは想像できないもので。
ルルーシュはふわりと笑うスザクにちらっと視線を投げると微かに目許を綻ばしたのがわかった。
二人の空気はなんだか見ているこっち恥ずかしいくらいで。
こう、なんて言うのだろう、か。
付き合いたてのカップルというかなんというか。
本人達はそんな気さらさらないだろうからそんなこと考えてしまう俺は思考が歪んでいるみたいでなんだか申し訳ないとさえ思ってしまって。
このなんとも言えない空気を俺と同じように感じ取った野次馬もいつの間にかそそくさとこの場を離れてしまっていた。
あ、しまった出遅れた、なんて思ってしまったのは仕方のないことだろう。
屋上に残っているのは必然的に俺ら4人だけになってしまって。
予鈴がなるまでこの耐え難い空気の中、俺とシャーリーはひたすら目の前の弁当に集中することにした。
予鈴が鳴るまであと22分。
「ちょっと!リヴァル、どうすんのよっ!この状況っ。ルルってばなんであんなに不機嫌なのっ」
「こっちが聞きたいって!あんなあからさまに不機嫌丸出しなとこ俺だってはじめてみたしっ!」
顔を近づけながら俺とシャーリーはルルーシュに聞こえないよう小声で話す。
いつまでたっても弁当を食べはじめない俺らを不思議に思ったのかルルーシュはさらに顔を歪め、訝しげな表情で口を開いた。
「…食べないのか」
びくっと不自然なほど俺とシャーリーの肩はルルーシュの声に反応する。
その声はやはり顔と同様不機嫌さを隠そうともしないほどに低くて。
固まる俺に対し、シャーリーは一拍遅れて言葉を返す。
ナイスだシャーリー。キミの勇気をたたえよう。
「え、えっと…そう!そうよ!スザク君をまとうかなって!ねっリヴァル!」
「そっそうそう!スザクだよスザク!早く来ないかな」
口に出しながらちらちらと扉の方へと目を向ける。
ホント、マジお願い早く来て!
なんて心の中で祈っているとそれが通じたのかスザクがドアから顔を覗かせきょろきょろ辺りを見回している。
あっ、とこっちに気づいたかと思うと人好きする笑顔でこっちに手を振りながら小走りで駆け寄ってきた。
「ごめんね!ちょっと購買が込んでて…!」
そう言いながらスザクはルルーシュの左隣へと腰を下ろす。
目の前に置かれた、まだ手のつけられていない弁当に待っていたことが解ったのだろう、スザクはありがとう、と微笑んだ。
「いいよー!気にしないで!」
「そうそう早く食べようぜ!」
スザクに言葉を返しつつ、彼が来たことによってルルーシュの機嫌も少しは直ったのではないかと微かに期待を胸に抱きながら視線をルルーシュへと向ける。
それでもやはり、まだその綺麗な顔は歪められたままで。
今までの経験からこれは暫く触れないほうがいいなと弁当に集中することにした。
そんな俺の考えも虚しく、スザクはじっとルルーシュを見つめている。
おいおいスザク、頼むからこれ以上状況を悪化させないでくれ。
「ルルーシュ…どうかした?」
「…どうもしない」
「眠いの?」
「…いや」
「もしかして体調悪い?」
この不機嫌丸出しな表情から眠い、体調悪い等を思いつくスザクに感心する俺とシャーリー。
確かによくよく見ると頬が朱い気がしないでもない。
反応のないルルーシュの答えを肯定と受け取ったのか、スザクは大丈夫?と声を掛けながら彼に手を伸ばす。
スザクはさらりと靡くルルーシュの黒髪を耳にかけると、そのまま指を滑らし頬に手をあて自分の方へ顔を向けさせる。
頬に添えているのとは逆の手でルルーシュの前髪をかきあげるとこつんと自分の額とルルーシュの額を合わせ、熱を測る。
その瞬間、そこにはなんともいえない空気が流れた。
いや、これでは語弊があるかもしれない。
正しくは、俺とシャーリー、そして同じく屋上で弁当を食べていた学生達の間に、だ。
固まった。
それはもう固まった。
先ほど、ルルーシュに声をかけられた時以上に固まってしまった。
まだ、そうまだスザクが行った行動は良しとしよう。
いやいやいや良くないけど。
つこっみどころ満載だけど。
俺とシャーリーが固まったわけは他にある。
ルルーシュが自分に触れることをあんなにいとも簡単に受け入れたからだ。
あのルルーシュが、だ。
クラスメイトは勿論、俺ら生徒会にでさえ彼はあまり触れられることを好ましく思っていない。
言うなれば警戒心の強い猫とでも言うのだろうか。
それくらいルルーシュは不用意に他人に触れられることに多少なりとも嫌悪感はあったわけで。
固まる俺らに気づいていないのかはたまた気づかないフリをしているのか、スザクはのんびりとした口調で言う。
「うん、やっぱり。ルルーシュにしては少し熱いかな」
「…お前の方が熱い」
「それはルルーシュが元々体温低いからでしょ」
どちらが熱いかなんてはっきり言ってどうでもいい。
ああいや、ルルーシュに熱があるなら大変だけど。
本当に大変なのは先ほどから一言も言葉を発することの出来ていないシャーリーだ。
固まったまま動かない。
下の方からギリギリと何かを握り締める音がするけどあえて気づかない。
というか気づきたくない。
横目で彼女を心配しつつも二人の行動も気になるわけで。
いつまでも額を合わせているスザクに痺れを切らしたのかルルーシュは彼の肩に手を置き軽く押し返した。
「大丈夫だ…、スザク。そんな心配しなくても」
「だめだよルルーシュ!悪化して寝込んじゃったらどうするの?保健室行こう」
「…行かない」
「ルルーシュ…」
ルルーシュの顔を覗き込むようにしてスザクは再度問うが、ルルーシュは一向に首を縦には振らなかった。
こうなればルルーシュは意地でも意思を変えないことを知っているのか、スザクは困ったように笑いながらルルーシュの頬から手を離す。
そうしてやっとほっとしたのかシャーリーの肩から力が抜けた。
それでも引き攣ったようにしか笑えないのはよほど衝撃を受けたのだろう。
いくら男同士といえども恋する乙女の心は複雑だ。
でも、それだけでは終わらないのが枢木スザクだった。
「辛いなら寝てもいいよ、ルルーシュ。なんなら僕の肩、使ってくれても構わないから」
再び固まる俺とシャーリー。
それでもしっかり聴力は働いてるわけで。
いつの間に集まってきたのか周りからは黄色い声やその他諸々の声が耳の中へと入ってくる。
あれ、まて、あの子達、ルルーシュファンの子達じゃなかったっけ?
なんて頭の片隅で思いながらも、俺の思考回路はもうほぼ働いていない。
周りで見ていた俺達が驚いたり固まったり、黄色い悲鳴をあげている中で自分を見つめるルルーシュにスザクはこれでもかと言うほど甘い笑顔を見せてるわけで。
なんだ、こいつら、と半ば呆れた目で見ていた俺は再び目を見開くこととなる。
「ん」
さっきのスザクに対する答えなのか、ルルーシュは短く言葉を返すと左に身体を傾けた。
そして、頭をスザクの肩に預けると瞳を閉じ、眠る体勢に入る。
よっぽど辛かったのだろうか。
人前でこんなに無防備になるルルーシュを始めて見る気がする。
確かに授業中や、放課などは起きているんじゃないかと思うほど上手く寝ているけれど。
少し近づくだけで後ろに目があるんじゃないかと思うほどすぐに目を覚ます彼だから、余計に俺達は驚いたのだ。
そんなルルーシュに微笑みながらスザクは彼の漆黒の髪に自身の指を絡ませる。
くすぐったいのかルルーシュは眉を寄せながら首を振るように額をスザクの肩に擦り付けた。
え、誰?ねぇ、これ誰?
そう思わないではいられないほどルルーシュの行動は普段の彼からは想像できないもので。
ルルーシュはふわりと笑うスザクにちらっと視線を投げると微かに目許を綻ばしたのがわかった。
二人の空気はなんだか見ているこっち恥ずかしいくらいで。
こう、なんて言うのだろう、か。
付き合いたてのカップルというかなんというか。
本人達はそんな気さらさらないだろうからそんなこと考えてしまう俺は思考が歪んでいるみたいでなんだか申し訳ないとさえ思ってしまって。
このなんとも言えない空気を俺と同じように感じ取った野次馬もいつの間にかそそくさとこの場を離れてしまっていた。
あ、しまった出遅れた、なんて思ってしまったのは仕方のないことだろう。
屋上に残っているのは必然的に俺ら4人だけになってしまって。
予鈴がなるまでこの耐え難い空気の中、俺とシャーリーはひたすら目の前の弁当に集中することにした。
予鈴が鳴るまであと22分。
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