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*ルルーシュが女の子です*
「あれ?明日って10日だっけ?」
「あぁ、そうだがどうかしたのか?」
珍しく淡々と仕事をこなし、静けさが広がる生徒会室にリヴァルの声が響き渡る。
彼の問いかけに答えれば、リヴァルはしまったとでも言うように額に手を当てた。
どうした、と口を開こうとした矢先、彼は思いがけない爆弾を落としてくれた。
「あー…明日スザクの誕生日だ」
「あれ?明日って10日だっけ?」
「あぁ、そうだがどうかしたのか?」
珍しく淡々と仕事をこなし、静けさが広がる生徒会室にリヴァルの声が響き渡る。
彼の問いかけに答えれば、リヴァルはしまったとでも言うように額に手を当てた。
どうした、と口を開こうとした矢先、彼は思いがけない爆弾を落としてくれた。
「あー…明日スザクの誕生日だ」
ラベンダーの恋 ルルSide
どうしよう。
目の前には彼の下駄箱。
掌には小さな包み紙と紫色の封筒が。
周りには誰一人見当たらない。
小さく、溜息を吐く。
結局、たいした物は用意できなかった上、散々渡すかどうか迷ってすでに放課後になってしまった。
これも前日なんかに思い出すリヴァルのせいだ、と此処にはいない彼に心の中で悪態をつく。
確かに、彼が思い出してくれなければ知らずにそのまま過ごしていたけれど。
もう一度、小さく溜息を吐いた。
「ほんと、どうしよう」
少し躊躇しながら彼の下駄箱に手をかける。
開けてみればそこには先約が。
彼の瞳と同じ、翡翠色のメッセージカードが置かれていた。
胸が、痛い。
ばか、わかっていたじゃないか。
今日、彼のクラスの前を通り過ぎた時、目に付いたのは袋いっぱいのプレゼントと興味なさそうにそれを眺める彼の姿。
そう、彼はもてるのだ。
いつも周りには可愛くて、綺麗な女の子達がいて。
なのに全く興味がなくて。
誰一人として彼が受け入れることはない。
自分もその不特定多数の一人だってことなんてわかりきっていたことじゃないか。
今までの贈り物だって、その場で捨てられなかったことが奇跡だったのだ。
あぁ、もう、なんだか目頭が熱くなってきた。
どうしよう、泣きそうだ。
もう、やめよう。
諦めよう。
視線を下に落としたときだった。
翡翠色のメッセージカードが瞳に映る。
そこには、『ラベンダーのカードの君へ』、と。
扉を閉める。
待って、待て待て、落ち着け自分。
掌の中の封筒を見れば、そこに描かれているのは間違いなくラベンダーで。
これは、自分のことでいいのだろうか。
期待しても、いいのだろうか。
恐る恐る再び扉を開け、カードを手に取れば、ぶっきらぼうな、お世辞にも綺麗とは言えない字で書かれている。
『いつも お守りとカード ありがとう』
どうしよう。どうしようどうしよう。
顔が熱い。絶対に真っ赤になっている。
身体全体まで熱くなって、鼓動が、速い。
どうしてくれる、枢木スザク。
これじゃあ、諦めることなんて、できないじゃないか。
早まる鼓動が未だ治まりそうにない。
きっと頬だって緩みきっているだろう。
彼が言葉をくれた。
迷惑なんかじゃなかった。
だって、再び視線を落としてもそこには変わらず彼の文字がある。
「きったない字」
憎まれ口を叩いても緩みきった頬は隠しきれなくて。
だって嬉しくて仕方がない。
胸のポケットにカードをしまう。
代わりに彼の靴の上にプレゼントと封筒を置き、そっと、下駄箱の扉を閉めた。
彼が少しでも喜んでくれることを願いながら。
どうしよう。
目の前には彼の下駄箱。
掌には小さな包み紙と紫色の封筒が。
周りには誰一人見当たらない。
小さく、溜息を吐く。
結局、たいした物は用意できなかった上、散々渡すかどうか迷ってすでに放課後になってしまった。
これも前日なんかに思い出すリヴァルのせいだ、と此処にはいない彼に心の中で悪態をつく。
確かに、彼が思い出してくれなければ知らずにそのまま過ごしていたけれど。
もう一度、小さく溜息を吐いた。
「ほんと、どうしよう」
少し躊躇しながら彼の下駄箱に手をかける。
開けてみればそこには先約が。
彼の瞳と同じ、翡翠色のメッセージカードが置かれていた。
胸が、痛い。
ばか、わかっていたじゃないか。
今日、彼のクラスの前を通り過ぎた時、目に付いたのは袋いっぱいのプレゼントと興味なさそうにそれを眺める彼の姿。
そう、彼はもてるのだ。
いつも周りには可愛くて、綺麗な女の子達がいて。
なのに全く興味がなくて。
誰一人として彼が受け入れることはない。
自分もその不特定多数の一人だってことなんてわかりきっていたことじゃないか。
今までの贈り物だって、その場で捨てられなかったことが奇跡だったのだ。
あぁ、もう、なんだか目頭が熱くなってきた。
どうしよう、泣きそうだ。
もう、やめよう。
諦めよう。
視線を下に落としたときだった。
翡翠色のメッセージカードが瞳に映る。
そこには、『ラベンダーのカードの君へ』、と。
扉を閉める。
待って、待て待て、落ち着け自分。
掌の中の封筒を見れば、そこに描かれているのは間違いなくラベンダーで。
これは、自分のことでいいのだろうか。
期待しても、いいのだろうか。
恐る恐る再び扉を開け、カードを手に取れば、ぶっきらぼうな、お世辞にも綺麗とは言えない字で書かれている。
『いつも お守りとカード ありがとう』
どうしよう。どうしようどうしよう。
顔が熱い。絶対に真っ赤になっている。
身体全体まで熱くなって、鼓動が、速い。
どうしてくれる、枢木スザク。
これじゃあ、諦めることなんて、できないじゃないか。
早まる鼓動が未だ治まりそうにない。
きっと頬だって緩みきっているだろう。
彼が言葉をくれた。
迷惑なんかじゃなかった。
だって、再び視線を落としてもそこには変わらず彼の文字がある。
「きったない字」
憎まれ口を叩いても緩みきった頬は隠しきれなくて。
だって嬉しくて仕方がない。
胸のポケットにカードをしまう。
代わりに彼の靴の上にプレゼントと封筒を置き、そっと、下駄箱の扉を閉めた。
彼が少しでも喜んでくれることを願いながら。
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