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ユヴォル
どさっ
「・・・っ」
力の加減もしないでベッドに放り投げた音はこの広い寝室の中に響き渡った。
痛みと恐怖に顔を歪めている彼に苛立ちは募っていくばかりで。
不機嫌さを隠そうともしないおれにさらに震え上がる彼のその表情に気づかないフリをしてベットに押し倒す。
「ユー・・・ッ」
「黙れ」
勢いのままに彼の細い肩を折れそうなくらいの力で押さえつけ深く唇を重ねる。
苦しさに整った眉を歪めて自分の背中を叩き訴える彼をよそに己の右手は意図を持った上で彼の体の上を滑っていく。
「ユー…リッ」
再度切羽詰った声で名を呼ばれ、彼の瞳にたまる涙を見つけて我に返り、自己嫌悪に陥った。
「……ごめん」
「ユーリッ!」
それだけ言うと脅えきった彼をベットに残したままおれは扉に手をかける。
背中に自分を呼ぶ声が聞こえるが、顔を見ることができずにそのまま部屋を出て行き、その扉に背を預けるとそのまま地面へとずり落ちた。
部屋の中からは彼の泣き声が微かに響いてくる。
胸が痛い。頭が、痛い。
何をやって、いるん、だ。おれは。
馬鹿じゃないのか。
解ってる。わかって、た。
彼は全く悪くない。
悪くないのに。
嫉妬で狂いそうだった。
ただ彼は、己と並ぶ双黒を持つ、あいつと話をしていただけだったというのに。
否、村田だったからこそなのかもしれない。
あまりにも自分の大切な人は彼の想い人に似ていたから。
ヴォルフラムを見る彼の瞳が時たま眩しそうに、愛おしげに細められることを知っていたから。
彼を部屋に閉じ込めて、一生誰にも合わせたくないとさえ思ってしまった。
狂ってることはわかってる。
どうしようもなく自分は彼のことが大好きで。
愛していて。
愛して、ほしくて。
彼を想って溢れ出るのは愛しい気持ちとどろどろとした醜い感情
「・・・っ」
力の加減もしないでベッドに放り投げた音はこの広い寝室の中に響き渡った。
痛みと恐怖に顔を歪めている彼に苛立ちは募っていくばかりで。
不機嫌さを隠そうともしないおれにさらに震え上がる彼のその表情に気づかないフリをしてベットに押し倒す。
「ユー・・・ッ」
「黙れ」
勢いのままに彼の細い肩を折れそうなくらいの力で押さえつけ深く唇を重ねる。
苦しさに整った眉を歪めて自分の背中を叩き訴える彼をよそに己の右手は意図を持った上で彼の体の上を滑っていく。
「ユー…リッ」
再度切羽詰った声で名を呼ばれ、彼の瞳にたまる涙を見つけて我に返り、自己嫌悪に陥った。
「……ごめん」
「ユーリッ!」
それだけ言うと脅えきった彼をベットに残したままおれは扉に手をかける。
背中に自分を呼ぶ声が聞こえるが、顔を見ることができずにそのまま部屋を出て行き、その扉に背を預けるとそのまま地面へとずり落ちた。
部屋の中からは彼の泣き声が微かに響いてくる。
胸が痛い。頭が、痛い。
何をやって、いるん、だ。おれは。
馬鹿じゃないのか。
解ってる。わかって、た。
彼は全く悪くない。
悪くないのに。
嫉妬で狂いそうだった。
ただ彼は、己と並ぶ双黒を持つ、あいつと話をしていただけだったというのに。
否、村田だったからこそなのかもしれない。
あまりにも自分の大切な人は彼の想い人に似ていたから。
ヴォルフラムを見る彼の瞳が時たま眩しそうに、愛おしげに細められることを知っていたから。
彼を部屋に閉じ込めて、一生誰にも合わせたくないとさえ思ってしまった。
狂ってることはわかってる。
どうしようもなく自分は彼のことが大好きで。
愛していて。
愛して、ほしくて。
彼を想って溢れ出るのは愛しい気持ちとどろどろとした醜い感情
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