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25話後捏造 C.C.+ルル









「なぁ、本当によかったのか」


鮮やかな緑の髪を風に靡かせながらC.C.は問うように言葉を投げかける。
その言葉に返す声は一つもなくて。
彼女は小さく溜息を吐いた。


「いい加減にしろ。何だ、さっきから黙り込んで。私一人が喋って馬鹿みたいじゃないか」


彼女にしては珍しく、少し声を荒げながら身体を起こすと、彼女はその艶やかな漆黒を瞳に映しながら再び口を開いた。


「おい、聞いてるのか、…ルルーシュ」


風を切る馬車を止め、振向いた彼の人は、変わらない至高の色を輝かせていた。






青空は、いつもそこに。







「…うるさい。その名を呼ぶな。ピザ女」
「誰がピザ女だ。この童貞」


目を細め、睨みつけるようにC.C.を見ながら、やっと彼は口を開いたけれど。
彼女の言葉を聞いた途端、彼の頬はみるみるうちに紅く染まっていった。
酸素を求める魚のように口を閉じたり開いているその様が可笑しくて。
C.C.は吹きだしてしまう。


「笑うなっ!…だっ誰がどっどう…」
「全くもって言えてないぞ。批判は受け付けない。私は事実を言ったまでだ」
「…!」


形の整った唇を噛み締めながら彼は再びC.C.を睨みつけるけれど。
その紅く染まった頬は隠しきれなくて。
C.C.はその姿を気にも留めず、しかし少し躊躇いながら再び彼に問い直した。


「本当によかったのか?」
「…なにが」
「だから、…その、」
「よかったんだよ」


再び、馬車は心地よい風を切りながら走り出した。


「よかったんだ、これで。ナナリーにも、…スザク、にも、皆には幸せになってもらいたい」
「だから…、だからこそっ」


声を荒げるC.C.は普段の彼女の憮然とした態度からは想像がつかないほど感情を露にしていて。
そんな彼女とは真逆に、彼のその声は至極穏やかで、優しかった。
その声を聞けば聞くほど胸が締め付けられていく。


「よかったんだ」
「…」
「なんだ、C.C.そんな顔をして」
「…私は、」
「そんなに嫌か。俺とともに生きていくのが」


淡々といわれた、その言葉にC.C.の瞳は大きく見開かれていく。
自信に満ち溢れた、それでいてどこか不安げに揺れる色を見とめて彼女は小さく、微笑んだ。


「…いや、悪くない」


見上げた空は、どこまでも、青く、澄んでいた。
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キャー♡
こんばんは☆ルルCのSS!!はぁー…イイ感じの2人ですねー…ホンに…。こんな2人が見たかったです!!でももしこのカップルならずっとこんな感じなんでしょうね、ルルーシュは尻に敷かれそう…でも肝心な所では手綱をきっちり締めそう??嬉しいです、素敵なSS読ませて頂けて!!ルルC最高です!!有難うございました(泣)
runaruna 2008/10/06(Mon)20:35:41 編集
Re:キャー♡
runaruna様 コメントありがとうございます。喜んでいただけたなら幸いです。到底CPとは言えないようなものなのですが…Orz
何度も足を運んでいただけることも書き手としては本当に嬉しいことです!

まるマの方もなんとか更新を頑張りたいと思っておりますので…。
気長に待っていてくださると嬉しいです。
頑張ります。

ありがとうございました!
【2008/10/06 23:08】
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